大事なお客様のお身体とお車をお預かりする大切な業務です。常に清潔な服装と身だしなみを心掛けます。（当社では、黒・紺・グレーのいずれかのスーツ、及び白手袋の着用を義務付けています。）

また、出向先といえども、お客様企業の一員としての振る舞いは大切です。企業の品位を下げることがないように常に緊張感をもって業務を行います。

黒子に徹する、縁の下で支えるという気持ちで、時にはボディガードとしてお客様の安全をお守りします。

お客様は送迎中の車内でも仕事をされます。個人情報はもちろんのこと、クライアントとの電話商談や、秘書との打ち合わせなど、運転に集中していても、どうしても耳に入ってきてしまうこともあります。

しかしながら、これらの知り得た一切の情報は、例え自社の同僚や、親しい友人にも絶対に漏らしてはなりません。入社後の研修で徹底的に学習します。

配属先によって異なりますが、朝お客様のご自宅へお迎えに上がり、お客様企業までお送りします。日中は、事前（基本一週間前）にお客様から提示される運行計画書に従い、運行計画を立てます。お客様の全ての業務が終了したらご自宅もしくはお客様企業までお送りします。

運行計画書を元に、道順や車の乗り入れ場所を事前に調査します。道順は渋滞を考慮して、何パターンかのルートを用意しておきます。インターネット検索や、場合によっては事前に目的地まで実際に行ってみたり（実査）、目的地の建物へ直接電話をして乗り入れ場所の有無などを確認したりし、確実かつ円滑にお客様を目的地まで送迎する準備をします。

役員車運転手の仕事は単に目的地に早く到着すれば良いというものではありません。予定通りの時刻に到着するのは当然ですが、お客様に快適な空間をご提供できるよう、車内の温度調整、ブレーキの踏み方、カーブの曲がり方など、細心の注意を払いながら運転します。また、事故を起こさないことはもちろんのこと、巻き込まれてもいけません。ですので、車間距離を十分に取り、後方の車の位置も把握しながら未然に危険を察知するよう心がけます。

運転前には必ず点検及び車両清掃を行います。また、お客様の送迎後にも内装、外装とも必ず洗車を行い翌日の運行に備えます。

ドア付近の指紋、社内の溝部分など汚れやすい箇所をチェックし、常にお客様からお預かりしている大切なお車だということを忘れずに、週に一回は必ずワックスがけを行うなど、お客様がいつでも快適にご乗車いただけるよう、根気をもって丁寧に磨き上げます。

送迎の予定が無い時間は、点検、洗車を済ませ、待機所や駐車場などで待機します。ただし、待機中でも急な送迎の依頼に備えて常に万全の状態にしておきます。

待機中は、地理の勉強や地図・資料の整理作業などを行います。また、前日の業務終了が遅かった場合や、ゴルフの送迎など、長時間にわたる勤務の場合は、お客様の事前了承のもと、適度な仮眠をとるようこころがけます。休息を取ることも大切な業務の一つです。